2014年 04月 17日
シルバーベンチャー |
先日、若手の研究者2名を連れて、名古屋市内の、あるベンチャー企業を訪ねた。まだ発足したばかりの小さな会社であったが、出てきたメンバーは、中年の社長1名と、60代の技術者3名であった。
会社の方針としては、地元のベンチャー支援の補助を受けながら、企業を退職した人材にアイデアを出してもらい、大学に理論アルゴリズムの研究とソフトウェア開発に協力してもらうというものである。
中心になってアイデアの説明をしていたA氏は、国内の大企業を2社経験した技術者であり、知見も豊富でよいアイデアも出して来る。中々優秀な人材であると感じた。
同行した若手研究者も、そのアイデアに興味を示して、面白そうだということで、まずは、このベンチャー会社と中京地区の2つの大学の間で、協力してやってみようとの話しがまとまった。
高齢化社会の中で、高齢者の人材活用が話題となって久しい。しかしながら多くの大企業においては、高齢者にうまく働いてもらう場を提供するのに、大変苦慮しているのが現状だと思われる。ピラミッド型の組織においては、卓越したマネジメント能力が無い限り、能力ある高齢技術者たちに働いてもらうという場を、うまく提供することができないのだ。
大企業の中堅技術者として生きてきたA氏の、情熱を持ってアイデアを語る姿を見て、彼に協力しその夢の実現に何とか協力して実現してやりたいものだとの思いを強く持った。
日本では、小さなベンチャー企業は、よいアイデアを持っても、若い人材を得ることは至難である。一方では、全国の大学においては、大学院の修士課程に、只で使える豊富な知的人材が溢れている。
それを上手く結びつけたら、ずいぶんと色々なことができるのではないかと思った。(すでに各方面で、行われていることなのかもしれないが、今まで大企業としか付き合ってこなかった自分には、このことを肌で実感できたのは、今回の大きな収穫でもあった。)
経験豊かなシルバーの知恵と、半分遊んでいる(というと怒られかもしれないが)学生の知的労働力を結びつけるというのは、中々前向きで、エキサイティングな試みなのではないだろうかと思った。
金銭的なことは、度外視しても、このプロジェクトはぜひ進めてみたいなと思った。うまくいくかどうかは分からないが、まずはやってみることが肝要である。もし成果が出始めたら、また後日ご報告させて頂きたいと思っている。
ベンチャー企業というと、意欲的・野心的でかつ有能なる若い世代が推進していくというイメージがある。それはそれで大いに結構なことであり、どんどんと推進してほしい。
しかしながら、今回のようなシルバーベンチャー企業でも、シルバーの知恵と、大学の知見と若い労働力をうまく結びつけることができれば、成功のチャンスもけっこうありそうだ。高齢者にも、若い学生にも、さらには日本の将来にも大いに役に立つのではないかと思った。
小さな一歩かもしれないが、このようなシルバーベンチャーを大学が支援するという成功例をぜひ実現させてみたいと思っている。
会社の方針としては、地元のベンチャー支援の補助を受けながら、企業を退職した人材にアイデアを出してもらい、大学に理論アルゴリズムの研究とソフトウェア開発に協力してもらうというものである。
中心になってアイデアの説明をしていたA氏は、国内の大企業を2社経験した技術者であり、知見も豊富でよいアイデアも出して来る。中々優秀な人材であると感じた。
同行した若手研究者も、そのアイデアに興味を示して、面白そうだということで、まずは、このベンチャー会社と中京地区の2つの大学の間で、協力してやってみようとの話しがまとまった。
高齢化社会の中で、高齢者の人材活用が話題となって久しい。しかしながら多くの大企業においては、高齢者にうまく働いてもらう場を提供するのに、大変苦慮しているのが現状だと思われる。ピラミッド型の組織においては、卓越したマネジメント能力が無い限り、能力ある高齢技術者たちに働いてもらうという場を、うまく提供することができないのだ。
大企業の中堅技術者として生きてきたA氏の、情熱を持ってアイデアを語る姿を見て、彼に協力しその夢の実現に何とか協力して実現してやりたいものだとの思いを強く持った。
日本では、小さなベンチャー企業は、よいアイデアを持っても、若い人材を得ることは至難である。一方では、全国の大学においては、大学院の修士課程に、只で使える豊富な知的人材が溢れている。
それを上手く結びつけたら、ずいぶんと色々なことができるのではないかと思った。(すでに各方面で、行われていることなのかもしれないが、今まで大企業としか付き合ってこなかった自分には、このことを肌で実感できたのは、今回の大きな収穫でもあった。)
経験豊かなシルバーの知恵と、半分遊んでいる(というと怒られかもしれないが)学生の知的労働力を結びつけるというのは、中々前向きで、エキサイティングな試みなのではないだろうかと思った。
金銭的なことは、度外視しても、このプロジェクトはぜひ進めてみたいなと思った。うまくいくかどうかは分からないが、まずはやってみることが肝要である。もし成果が出始めたら、また後日ご報告させて頂きたいと思っている。
ベンチャー企業というと、意欲的・野心的でかつ有能なる若い世代が推進していくというイメージがある。それはそれで大いに結構なことであり、どんどんと推進してほしい。
しかしながら、今回のようなシルバーベンチャー企業でも、シルバーの知恵と、大学の知見と若い労働力をうまく結びつけることができれば、成功のチャンスもけっこうありそうだ。高齢者にも、若い学生にも、さらには日本の将来にも大いに役に立つのではないかと思った。
小さな一歩かもしれないが、このようなシルバーベンチャーを大学が支援するという成功例をぜひ実現させてみたいと思っている。
by sakuraimac
| 2014-04-17 00:44
| 社会
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