2011年 08月 13日
スティーブ・ジョブス |
スティーブ・ジョブスは、アップル社のCEOで、Macintosh、iPod、iPhone、iPad などの革新的な新しい製品の開発に成功し、アップル社を時価総額でマイクロソフト社を上回るほどに成長させた、今米国で最も注目を集めている経営者である。
2005年にStanford大学で彼の行った15分の講演は,伝説的なスピーチとして有名であり,You Tube でも多数配信されている。内容も素晴らしいが、英語の教材としても優れているので、私は学生たちに視聴を勧めている。(原文も日本語訳もネット上に掲載されているので大変便利である。)
http://www.youtube.com/watch?v=UF8uR6Z6KLc (英語字幕付き)
http://www.youtube.com/watch?v=Hd_ptbiPoXM (学長の紹介スピーチ付き)
http://sago.livedoor.biz/archives/50251034.html (日本語字幕と訳文付き)
あまりの有名人であり、熱狂的に信奉する人も世界中に大勢いるので、私が今さら何かを書くのも気が引けるのであるが、信奉者の一人のはしくれとして、彼の功績にちょっとふれてみたい。
解説するまでもないが、彼が作ったMacintosh は一般のユーザに使いやすいコンピュータを初めて提供したものとして有名であり、Windows はMacintosh をそのままコピーして作っただけのものだと揶揄されている。それが本当だとして、コピーされたものが世界中で愛用されており、未だそれを超えるものが現れないというのは、元になったMacintoshの設計思想というものがいかに革新的で優れていたものであったかという証拠であろう。
iPod は、それまで誰もできなかった有料音楽配信をiTunes Storeによって実現させたという意味で画期的であったが、端末機器としても非常に優れたものであった。私はiPodを購入し、ソニーのWalkmanと詳細に比較してみたが、どこから見てもiPodのほうがデザインや使いやすさにおいて圧倒的に優れていた。
その後、発売されたiPod-touch は無線LANを搭載した小型コンピュータとも言えるものであり、その操作性のよさと機能の充実度は素晴らしいものがある。今では私の日常生活には無くてはならない必需品となっている。(iPod-touchは基本的には、次に述べるiPhoneから携帯電話機能を除いたものとなっている。)
iPhone は、今のスマートフォンの流行の元となったものであり、携帯電話をインターネットに直接つながるコンピュータに変えたものとして、多くのユーザの熱烈な支持を集めた。スマートフォンの急速な普及は、携帯電話会社の経営方針、関連電子産業にも大きな影響を与えているが、そこでも、スティーブ・ジョブスの革新性がはっきりと現れている。他社のスマートフォンは皆iPhoneをそっくりそのまま真似たものであり、そこに新しい工夫を加えたものはほとんど見当たらない。iPhoneの設計思想およびそのユーザインターフェースがいかに優れていたかということが、ここでも、ふたたび証明されている。
最後に、iPadであるが、この話にふれる前に、私の体験談を少し述べてみたい。私は5年前まで、某電気メーカでテレビの研究開発にたずさわっていた。そこで、「テレビとPCの融合」というテーマを与えられて四苦八苦してきた。デジタルテレビとPCは、あまり知られてはいなが、電子機器としての構成内容は非常に似通っているものとなっている。
問題は技術にあるのではなく、その商品形態にある。ユーザにとって、テレビは ”Couch Potato”、すなわち長椅子(Couch)に寝そべってポテトチップをつまみながら見るものとされてきた。そのテレビの前に座って、七面倒なインターネットの操作など誰がやるだろうかと、自分に与えられた課題には自らが否定的になっていた。
そうした体験を持ちながら初めてiPadに触れたとき、これは、まさしくPCがテレビの専売特許でもあった ”Couch Potato” に大きく近づいたものであることを実感した。
実際に、私のiPadの使い方は、長椅子に寝そべってYou Tubeを見て、VPN経由でオフィスのサーバにつないでメールを確認するというものである。さらに、これでテレビが見られたらよいなと思っていたら、ワンセグ受信の小さなアダプタが発売されて、しごく簡単にテレビも見られるようになった。これぞ、まさしく「テレビとPCの融合」の答えのひとつではないかと、改めて実感した次第である。
iPad、すなわちタブレットコンピュータは、その他にも多くの可能性を秘めており、それが何なのかは、アップル社自身にもまだすべてが見えてはいないのではないかと思われる。しかしながら、私の長年の課題に対して、「Couch Potatoコンピュータ」というひとつの解答を示してくれた、スティーブ・ジョブスには改めて大きな畏敬の念を感じている。
スティーブ・ジョブスについて語る本は多いが、私は彼がどういう人間なのか、どういう経営者なのかということには、それほど深い興味を持っているわけではない。ただ、世界中の人々に熱狂的に受け入れられ、同業他社は皆ただそのモノマネをせざるを得ないという、真にクリエィティブな素晴らしい仕事をいくつも成し遂げてきた、彼の天才的な創造力というものには、驚嘆するとともに深い敬意の念をいだかずにはいられない。
すぐれた技術者、企業家、経営者はたくさんいる。しかし、世の中を変えるほどの仕事を成すのは、神が与えた特別な創造力を持った人である。彼は、その特別な創造力を持った稀有な人間の一人ではないかと私は思うのである。
2005年にStanford大学で彼の行った15分の講演は,伝説的なスピーチとして有名であり,You Tube でも多数配信されている。内容も素晴らしいが、英語の教材としても優れているので、私は学生たちに視聴を勧めている。(原文も日本語訳もネット上に掲載されているので大変便利である。)
http://www.youtube.com/watch?v=UF8uR6Z6KLc (英語字幕付き)
http://www.youtube.com/watch?v=Hd_ptbiPoXM (学長の紹介スピーチ付き)
http://sago.livedoor.biz/archives/50251034.html (日本語字幕と訳文付き)
あまりの有名人であり、熱狂的に信奉する人も世界中に大勢いるので、私が今さら何かを書くのも気が引けるのであるが、信奉者の一人のはしくれとして、彼の功績にちょっとふれてみたい。
解説するまでもないが、彼が作ったMacintosh は一般のユーザに使いやすいコンピュータを初めて提供したものとして有名であり、Windows はMacintosh をそのままコピーして作っただけのものだと揶揄されている。それが本当だとして、コピーされたものが世界中で愛用されており、未だそれを超えるものが現れないというのは、元になったMacintoshの設計思想というものがいかに革新的で優れていたものであったかという証拠であろう。
iPod は、それまで誰もできなかった有料音楽配信をiTunes Storeによって実現させたという意味で画期的であったが、端末機器としても非常に優れたものであった。私はiPodを購入し、ソニーのWalkmanと詳細に比較してみたが、どこから見てもiPodのほうがデザインや使いやすさにおいて圧倒的に優れていた。
その後、発売されたiPod-touch は無線LANを搭載した小型コンピュータとも言えるものであり、その操作性のよさと機能の充実度は素晴らしいものがある。今では私の日常生活には無くてはならない必需品となっている。(iPod-touchは基本的には、次に述べるiPhoneから携帯電話機能を除いたものとなっている。)
iPhone は、今のスマートフォンの流行の元となったものであり、携帯電話をインターネットに直接つながるコンピュータに変えたものとして、多くのユーザの熱烈な支持を集めた。スマートフォンの急速な普及は、携帯電話会社の経営方針、関連電子産業にも大きな影響を与えているが、そこでも、スティーブ・ジョブスの革新性がはっきりと現れている。他社のスマートフォンは皆iPhoneをそっくりそのまま真似たものであり、そこに新しい工夫を加えたものはほとんど見当たらない。iPhoneの設計思想およびそのユーザインターフェースがいかに優れていたかということが、ここでも、ふたたび証明されている。
最後に、iPadであるが、この話にふれる前に、私の体験談を少し述べてみたい。私は5年前まで、某電気メーカでテレビの研究開発にたずさわっていた。そこで、「テレビとPCの融合」というテーマを与えられて四苦八苦してきた。デジタルテレビとPCは、あまり知られてはいなが、電子機器としての構成内容は非常に似通っているものとなっている。
問題は技術にあるのではなく、その商品形態にある。ユーザにとって、テレビは ”Couch Potato”、すなわち長椅子(Couch)に寝そべってポテトチップをつまみながら見るものとされてきた。そのテレビの前に座って、七面倒なインターネットの操作など誰がやるだろうかと、自分に与えられた課題には自らが否定的になっていた。
そうした体験を持ちながら初めてiPadに触れたとき、これは、まさしくPCがテレビの専売特許でもあった ”Couch Potato” に大きく近づいたものであることを実感した。
実際に、私のiPadの使い方は、長椅子に寝そべってYou Tubeを見て、VPN経由でオフィスのサーバにつないでメールを確認するというものである。さらに、これでテレビが見られたらよいなと思っていたら、ワンセグ受信の小さなアダプタが発売されて、しごく簡単にテレビも見られるようになった。これぞ、まさしく「テレビとPCの融合」の答えのひとつではないかと、改めて実感した次第である。
iPad、すなわちタブレットコンピュータは、その他にも多くの可能性を秘めており、それが何なのかは、アップル社自身にもまだすべてが見えてはいないのではないかと思われる。しかしながら、私の長年の課題に対して、「Couch Potatoコンピュータ」というひとつの解答を示してくれた、スティーブ・ジョブスには改めて大きな畏敬の念を感じている。
スティーブ・ジョブスについて語る本は多いが、私は彼がどういう人間なのか、どういう経営者なのかということには、それほど深い興味を持っているわけではない。ただ、世界中の人々に熱狂的に受け入れられ、同業他社は皆ただそのモノマネをせざるを得ないという、真にクリエィティブな素晴らしい仕事をいくつも成し遂げてきた、彼の天才的な創造力というものには、驚嘆するとともに深い敬意の念をいだかずにはいられない。
すぐれた技術者、企業家、経営者はたくさんいる。しかし、世の中を変えるほどの仕事を成すのは、神が与えた特別な創造力を持った人である。彼は、その特別な創造力を持った稀有な人間の一人ではないかと私は思うのである。
by sakuraimac
| 2011-08-13 21:57
| 科学技術
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