2011年 12月 07日
カラオケ |
私の趣味のひとつがカラオケだというと、人は怪訝な顔をする。およそ、イメージが合わないからなのかもしれない。しかし、それは本当のことであって、BIG ECHO の会員カードを持っているし、休日には、一人でふらりと栄の BIG ECHO に出かける。研究室の懇親会の後の2次会では、カラオケに繰り出す学生たちの後を必ずついていく。
若い頃はクラシック音楽しか興味がなく、演歌中心の酒場カラオケは大嫌いであった。その私が、カラオケに目を向けるようになったのは、会社時代に、若い部下たちにカラオケBOX に連れていかれてからである。
そこで、若い人々が、JPOPS を楽しげに歌っているのを見て、いいなあと思った。そして自分でも何か歌ってみようと始めたのが、英語のオールディーズである。プレースリーとかプラターズとかカーペンターズとか、古いけれど誰でも知っている歌を英語で歌うと、結構、若い人々にも受けたりする。 受けると嬉しくなって、さらにレパートリを広げて練習もする。
気がついてみたら、すっかりカラオケのファンになっていた。
昔は、結構、楽器に挑戦した経験がある。最初はバイオリン、これは半年しか続かなかった。ピアノもバイエル1冊で終わってしまった。学生時代には、フルートをやったが、これも2年が限界であった。音楽は嫌いではないのだが、楽器をあやつる運動神経が決定的に欠けていたようだ。
それが、カラオケの場合は実に簡単に自分の声という楽器で音楽が演奏できる。それも、ほんのわずか練習するだけで、時には拍手さえしてもらえるようになる。こんなにイージーに音楽が楽しめる手段があったのかと、自分にとっては一大発見であった。
カラオケに興味を持ってから、自分の音楽への興味のレパートリが広がった。クラシックだけが音楽ではないということがよく分かった。ジャズやロックや JPOP のよさもそれなりに理解できるようになった。プレースリーや桑田佳祐は音楽的には天才なのだということも発見した。(天才はロックにもバラードにも名曲を残すものだと思った。)
中でもしびれたのは XJapan の Yoshiki である。彼のおかげで、はじめてロックという分野に興味を持った。(ただし、Yoshiki はクラシックから音楽に入ったので、本来のロックファン達から見ると、その音楽は少し異質なものに響いているのかもしれない。)
彼の名曲「紅」のバックサウンドは、Bach のポリフォニー音楽を連想させて、特に間奏の部分は、歌を忘れて思わず聞き入ってしまうほどの素晴らしい出来である。Bach の名曲マタイ受難曲も、歌より伴奏の器楽曲のほうがよく出来ている場面が多い。天才というものは、伴奏楽曲にも素晴らしい音楽性を発揮するものなのだ。
なお、紅のメロディーの一部は、何故か高校野球の応援吹奏楽でもよく演奏されている。よく耳にするので、誰でも聞けばすぐに分かるであろう。
この Yoshiki が発掘して育てたのが、北海道出身のロックグループ GLAY である。GLAY には、XJapan ほどの音楽的インパクトは無いが、親しみやすい楽曲で幅広いファンを持つ。However 、ずっと2人で、Winter again などは、かつてはカラオケのヒットチャートの上位を占めていた。最近、GLAY の Beloved がテレビコマーシャル音楽に使われているのを聞いて、CM製作者も中々考えているなと思った。
JPOPS に関しては、女性歌手の歌に中々よいものが多い。徳永英明が女性歌手の名曲をカバーして大ヒットした CD、VOCALIST シリーズは中々うまいところを突いた企画である。その中で私が好きなのは、中島美嘉の「雪の華」と、一青窈の「ハナミズキ」である。
You tube で見られる一青窈と徳永英明のハナミズキのデュエットは絶品である。(この映像は著作権保護の理由から削除されてはまたアップされるということを繰り返しているので、もし削除されていた場合は、2番目の限定URLをアクセスしてみてください。)
http://www.youtube.com/watch?v=vh_nZWhX3Es
http://www.youtube.com/watch?v=TS-TRZ248F8
松田聖子もアイドル歌手のイメージの割には意外とよい歌がある。1番人気の「あなたに逢いたくて」は彼女自身の作詞作曲というから、彼女にそんな音楽的才能があったのかと改めて驚く。
海外の POPS というと、何といってもカーペンターズが一番。Top of the world はどこで歌っても誰にでも受ける。生命保険会社の CM ソングとして定着しているので、皆が知っている。Close to you はカーペンターズの中でも一番の名曲。Jambaraya は米国の人気カントリーをコピーしたもので、評論家の大宅映子が米国に行って歌うと非常に受けると、どこかで書いていたような気がする。カーペンターズにはこの他にもどこかで耳にしたことのあるよい歌が非常に多い。
次はエルビス・プレースリー。Love me tender と Can’t help falling in love の2大バラードは熟年層にも非常に人気がある。小泉元首相がお気に入りの、I want you I need you I love you は歌っていると大変気持ちがよい。初期のロックも中々よいのだが、これはシロウトにとっては非常に難しい。(サザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」をより難しくして、その上英語にしたものと言えば、難しさの想像がつくかもしれない。)
前にこのブログで書いた QEEN も中々よい。人気の高さではビートルズもあげねばならないのだが、個人的にはビートルズは何故かそれほど自分の心が共鳴しない。人はそれぞれに音楽への相性というか、共鳴箱のようなものがあるようだ。
あと、子供連れなどのときに、ピッタリなのがディズニーの曲。ディズニーも本当に名曲が多い。私の好みから言うと、一番はピノキオの「星に願いを」、二番はシンデレラの「夢はひそかに」、三番は眠れる森の美女の「いつか夢で」、四番は白雪姫の「いつか王子様が」という初期の作品群。近年のものでは、美女と野獣、ライオンキング、アラジンなどなど。
(ただし、ディズニーの初期の作品群は、カラオケではあまりよく整備されていないので非常に不満が残る。)
と、書き出すと、きりがないので、個人の趣味の披露はもうこの辺で止めておくことにする。
最後にカラオケ産業について少し触れておきたい。カラオケ BOX の数は全国で 128,900 ルーム、参加人数は 4,650 万人、売上は 6,174 億円。娯楽の代表パチンコは、参加人数は 1,720 万人で売上は 21 兆円。一人当たりの支払いでいくと、カラオケは圧倒的に安上がりの娯楽だということが分かる。
参加人数に比べて産業規模の意外な小ささに驚く。6千億円というと NHK の事業収入とほぼ同じ規模である。(しかし、パチンコの 21兆円はすごい。トヨタの連結売上より多い。人間は非生産的なことにもこれだけ金を使えるものなのだろうか。)
<追記>
あと、技術者の私としては、ぜひ強調しておかなければならないことがある。それは、カラオケは、常に情報処理・通信の最先端を走ってきたということである。
音楽と同時に字幕映像を出さねばならないので、樂曲 CD に静止画像を付加したものがまず作られた。さらには、動画を提供する目的で DVD の前身となるものを、カラオケ用にパイオニアが初めて開発した。DVD の規格が中々決まらない中、CEATEC(電子機器の展示会)に展示されたその機器を、強い関心を持って見学に行ったことを思い出す。
当時は DVD がカラオケの中心になるかと思っていたら、そうはならず、CD カラオケのすぐ次に、電話回線を介してサーバから音声データを供給する通信カラオケシステムが構築された。通信カラオケは、受け側ではコンテンツは何も用意する必要がない。しかも、サーバにある樂曲は常に最新のものに更新される。この便利さのために、またたく間に全国に普及していった。
これは、いわゆるクラウドコンピュータの思想の先がけを行くものであると言ってよい。また、同時に、インターネットにおける映像・音楽伝送に先駆けて、その技術を開発したとも言える。
カラオケが、このように情報通信の最先端を走ってきたということは、意外と知られていないことなので、この機会に、ぜひ紹介しておきたいと思う。
若い頃はクラシック音楽しか興味がなく、演歌中心の酒場カラオケは大嫌いであった。その私が、カラオケに目を向けるようになったのは、会社時代に、若い部下たちにカラオケBOX に連れていかれてからである。
そこで、若い人々が、JPOPS を楽しげに歌っているのを見て、いいなあと思った。そして自分でも何か歌ってみようと始めたのが、英語のオールディーズである。プレースリーとかプラターズとかカーペンターズとか、古いけれど誰でも知っている歌を英語で歌うと、結構、若い人々にも受けたりする。 受けると嬉しくなって、さらにレパートリを広げて練習もする。
気がついてみたら、すっかりカラオケのファンになっていた。
昔は、結構、楽器に挑戦した経験がある。最初はバイオリン、これは半年しか続かなかった。ピアノもバイエル1冊で終わってしまった。学生時代には、フルートをやったが、これも2年が限界であった。音楽は嫌いではないのだが、楽器をあやつる運動神経が決定的に欠けていたようだ。
それが、カラオケの場合は実に簡単に自分の声という楽器で音楽が演奏できる。それも、ほんのわずか練習するだけで、時には拍手さえしてもらえるようになる。こんなにイージーに音楽が楽しめる手段があったのかと、自分にとっては一大発見であった。
カラオケに興味を持ってから、自分の音楽への興味のレパートリが広がった。クラシックだけが音楽ではないということがよく分かった。ジャズやロックや JPOP のよさもそれなりに理解できるようになった。プレースリーや桑田佳祐は音楽的には天才なのだということも発見した。(天才はロックにもバラードにも名曲を残すものだと思った。)
中でもしびれたのは XJapan の Yoshiki である。彼のおかげで、はじめてロックという分野に興味を持った。(ただし、Yoshiki はクラシックから音楽に入ったので、本来のロックファン達から見ると、その音楽は少し異質なものに響いているのかもしれない。)
彼の名曲「紅」のバックサウンドは、Bach のポリフォニー音楽を連想させて、特に間奏の部分は、歌を忘れて思わず聞き入ってしまうほどの素晴らしい出来である。Bach の名曲マタイ受難曲も、歌より伴奏の器楽曲のほうがよく出来ている場面が多い。天才というものは、伴奏楽曲にも素晴らしい音楽性を発揮するものなのだ。
なお、紅のメロディーの一部は、何故か高校野球の応援吹奏楽でもよく演奏されている。よく耳にするので、誰でも聞けばすぐに分かるであろう。
この Yoshiki が発掘して育てたのが、北海道出身のロックグループ GLAY である。GLAY には、XJapan ほどの音楽的インパクトは無いが、親しみやすい楽曲で幅広いファンを持つ。However 、ずっと2人で、Winter again などは、かつてはカラオケのヒットチャートの上位を占めていた。最近、GLAY の Beloved がテレビコマーシャル音楽に使われているのを聞いて、CM製作者も中々考えているなと思った。
JPOPS に関しては、女性歌手の歌に中々よいものが多い。徳永英明が女性歌手の名曲をカバーして大ヒットした CD、VOCALIST シリーズは中々うまいところを突いた企画である。その中で私が好きなのは、中島美嘉の「雪の華」と、一青窈の「ハナミズキ」である。
You tube で見られる一青窈と徳永英明のハナミズキのデュエットは絶品である。(この映像は著作権保護の理由から削除されてはまたアップされるということを繰り返しているので、もし削除されていた場合は、2番目の限定URLをアクセスしてみてください。)
http://www.youtube.com/watch?v=vh_nZWhX3Es
http://www.youtube.com/watch?v=TS-TRZ248F8
松田聖子もアイドル歌手のイメージの割には意外とよい歌がある。1番人気の「あなたに逢いたくて」は彼女自身の作詞作曲というから、彼女にそんな音楽的才能があったのかと改めて驚く。
海外の POPS というと、何といってもカーペンターズが一番。Top of the world はどこで歌っても誰にでも受ける。生命保険会社の CM ソングとして定着しているので、皆が知っている。Close to you はカーペンターズの中でも一番の名曲。Jambaraya は米国の人気カントリーをコピーしたもので、評論家の大宅映子が米国に行って歌うと非常に受けると、どこかで書いていたような気がする。カーペンターズにはこの他にもどこかで耳にしたことのあるよい歌が非常に多い。
次はエルビス・プレースリー。Love me tender と Can’t help falling in love の2大バラードは熟年層にも非常に人気がある。小泉元首相がお気に入りの、I want you I need you I love you は歌っていると大変気持ちがよい。初期のロックも中々よいのだが、これはシロウトにとっては非常に難しい。(サザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」をより難しくして、その上英語にしたものと言えば、難しさの想像がつくかもしれない。)
前にこのブログで書いた QEEN も中々よい。人気の高さではビートルズもあげねばならないのだが、個人的にはビートルズは何故かそれほど自分の心が共鳴しない。人はそれぞれに音楽への相性というか、共鳴箱のようなものがあるようだ。
あと、子供連れなどのときに、ピッタリなのがディズニーの曲。ディズニーも本当に名曲が多い。私の好みから言うと、一番はピノキオの「星に願いを」、二番はシンデレラの「夢はひそかに」、三番は眠れる森の美女の「いつか夢で」、四番は白雪姫の「いつか王子様が」という初期の作品群。近年のものでは、美女と野獣、ライオンキング、アラジンなどなど。
(ただし、ディズニーの初期の作品群は、カラオケではあまりよく整備されていないので非常に不満が残る。)
と、書き出すと、きりがないので、個人の趣味の披露はもうこの辺で止めておくことにする。
最後にカラオケ産業について少し触れておきたい。カラオケ BOX の数は全国で 128,900 ルーム、参加人数は 4,650 万人、売上は 6,174 億円。娯楽の代表パチンコは、参加人数は 1,720 万人で売上は 21 兆円。一人当たりの支払いでいくと、カラオケは圧倒的に安上がりの娯楽だということが分かる。
参加人数に比べて産業規模の意外な小ささに驚く。6千億円というと NHK の事業収入とほぼ同じ規模である。(しかし、パチンコの 21兆円はすごい。トヨタの連結売上より多い。人間は非生産的なことにもこれだけ金を使えるものなのだろうか。)
<追記>
あと、技術者の私としては、ぜひ強調しておかなければならないことがある。それは、カラオケは、常に情報処理・通信の最先端を走ってきたということである。
音楽と同時に字幕映像を出さねばならないので、樂曲 CD に静止画像を付加したものがまず作られた。さらには、動画を提供する目的で DVD の前身となるものを、カラオケ用にパイオニアが初めて開発した。DVD の規格が中々決まらない中、CEATEC(電子機器の展示会)に展示されたその機器を、強い関心を持って見学に行ったことを思い出す。
当時は DVD がカラオケの中心になるかと思っていたら、そうはならず、CD カラオケのすぐ次に、電話回線を介してサーバから音声データを供給する通信カラオケシステムが構築された。通信カラオケは、受け側ではコンテンツは何も用意する必要がない。しかも、サーバにある樂曲は常に最新のものに更新される。この便利さのために、またたく間に全国に普及していった。
これは、いわゆるクラウドコンピュータの思想の先がけを行くものであると言ってよい。また、同時に、インターネットにおける映像・音楽伝送に先駆けて、その技術を開発したとも言える。
カラオケが、このように情報通信の最先端を走ってきたということは、意外と知られていないことなので、この機会に、ぜひ紹介しておきたいと思う。
by sakuraimac
| 2011-12-07 12:34
| 娯楽・趣味
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