2012年 01月 08日
就職担当 |
昨年末の12 月より、電気電子工学関連の就職担当教授となった。担当する学生数は約150名で、専任の秘書が付き、約200 社におよぶ企業の採用担当者の訪門を受けていく予定となっている。
早速、12/1 より24 社の採用担当の訪門を受けた。また、昨年の大学と企業との交歓会では、約110 社の企業の方々と名刺交換をした。この就職難の時代に、これだけの企業から求人を受けるとは、本当にありがたいことであり感謝に堪えない。
これまでの24 社との面談の中で感じたことは、不況と言われる中で、1000~5000 人規模の中堅企業が意外とがんばっており、しっかりと黒字を出していることであった。中京地区の特色かもしれないが財務内容も大変しっかりしている会社が多い。
電気電子工学の技術者の需要は、色々なメーカで非常に増えている。例えば、自動車などでは、搭載されているマイクロプロセッサの数は300 にも及び、機械というより電子機器に近くなってしまっている。飛行機などでは、70%が電子機器が占めていると聞いた。鉄鋼金属関連の会社でも、プラント関連の会社でも、制御系統の重要性が高まっており、電気電子系の技術者への要望が高い。
これだけ実社会での需要があるというのに、高校の受験生に電気電子工学の人気がないのは大変残念で、もったいないことでもあると感ずる。
何故だろうと考えてみるに、中高生の理科離れが一番大きいのだろうが、昔のように、技術好きな少年が一度は夢中になった、ラジオとかオーディオアンプとかアマチュア無線などの、直接手に触れる電子機器がすっかり無くなってしまったことも大きいのではないかと思われる。
すべてが集積回路のチップの中に組み込まれてしまい、普通の人には、電子機器というのは完全なブラックボックスとなってしまった。唯一手で触れて自分で何か創造的な作業ができる機器といえばパソコンだけになってしまった。
これに伴って、電気電子工学の技術者の仕事が、理科好きの生徒にとっても非常に見えにくくなってしまったということが言えるのではないかと思う。
産業事自体が衰えてしまったというのなら、あきらめもつくが、逆に実需要が増えつつある現実を前にして、これは何とかしなければならないのではないかという思いがつのる毎日でもある。
話は変わるが、就職担当の引き継ぎ書類の中に、村上龍著の 「13 歳のハローワーク」 という本があった。以前、どこかで聞いたことがあるので早速読んでみたら、これは実によくできた本である。13 歳の少年ではなく、20 歳を過ぎた学生たちにも大いに役に立ちそうである。
高校生向けに「15 歳のハローワーク」を、また大学生向けに「21歳のハローワーク」も、ぜひ、村上氏に編集してもらいたいものだと、思った。
世の中にはどんな仕事があるのだろうかということを、事前に知るということは、受験生にとっても、就職を控えた大学生にとっても非常に重要なことではないかと思うのだが、世の中にはその実態を知らせる手段というものが案外とない。このような本がもっと発行されてもよいのではないかと思う。
大学生活は、何十年という長い人生の中で、わずか4 ~6 年の短い期間である。大学は人生の目標ではなく、単なる一通過点にすぎない。人生の大半を占める会社生活というものに関して、もっともっと情報が若い人々に与えられていなくてはならないのではないかと思うのであるが、さてどうしたらよいものであろうか・・・。
早速、12/1 より24 社の採用担当の訪門を受けた。また、昨年の大学と企業との交歓会では、約110 社の企業の方々と名刺交換をした。この就職難の時代に、これだけの企業から求人を受けるとは、本当にありがたいことであり感謝に堪えない。
これまでの24 社との面談の中で感じたことは、不況と言われる中で、1000~5000 人規模の中堅企業が意外とがんばっており、しっかりと黒字を出していることであった。中京地区の特色かもしれないが財務内容も大変しっかりしている会社が多い。
電気電子工学の技術者の需要は、色々なメーカで非常に増えている。例えば、自動車などでは、搭載されているマイクロプロセッサの数は300 にも及び、機械というより電子機器に近くなってしまっている。飛行機などでは、70%が電子機器が占めていると聞いた。鉄鋼金属関連の会社でも、プラント関連の会社でも、制御系統の重要性が高まっており、電気電子系の技術者への要望が高い。
これだけ実社会での需要があるというのに、高校の受験生に電気電子工学の人気がないのは大変残念で、もったいないことでもあると感ずる。
何故だろうと考えてみるに、中高生の理科離れが一番大きいのだろうが、昔のように、技術好きな少年が一度は夢中になった、ラジオとかオーディオアンプとかアマチュア無線などの、直接手に触れる電子機器がすっかり無くなってしまったことも大きいのではないかと思われる。
すべてが集積回路のチップの中に組み込まれてしまい、普通の人には、電子機器というのは完全なブラックボックスとなってしまった。唯一手で触れて自分で何か創造的な作業ができる機器といえばパソコンだけになってしまった。
これに伴って、電気電子工学の技術者の仕事が、理科好きの生徒にとっても非常に見えにくくなってしまったということが言えるのではないかと思う。
産業事自体が衰えてしまったというのなら、あきらめもつくが、逆に実需要が増えつつある現実を前にして、これは何とかしなければならないのではないかという思いがつのる毎日でもある。
話は変わるが、就職担当の引き継ぎ書類の中に、村上龍著の 「13 歳のハローワーク」 という本があった。以前、どこかで聞いたことがあるので早速読んでみたら、これは実によくできた本である。13 歳の少年ではなく、20 歳を過ぎた学生たちにも大いに役に立ちそうである。
高校生向けに「15 歳のハローワーク」を、また大学生向けに「21歳のハローワーク」も、ぜひ、村上氏に編集してもらいたいものだと、思った。
世の中にはどんな仕事があるのだろうかということを、事前に知るということは、受験生にとっても、就職を控えた大学生にとっても非常に重要なことではないかと思うのだが、世の中にはその実態を知らせる手段というものが案外とない。このような本がもっと発行されてもよいのではないかと思う。
大学生活は、何十年という長い人生の中で、わずか4 ~6 年の短い期間である。大学は人生の目標ではなく、単なる一通過点にすぎない。人生の大半を占める会社生活というものに関して、もっともっと情報が若い人々に与えられていなくてはならないのではないかと思うのであるが、さてどうしたらよいものであろうか・・・。
by sakuraimac
| 2012-01-08 15:24
| 教育・大学
|
Comments(9)
テレビを見ていたら、「13歳のハローワーク」というドラマが金曜日から始まると宣伝していたのでビックリしました。
143万部のベストセラーだったそうです。
この本を見たい方は、私の部屋まで遠慮なくお越ください。
143万部のベストセラーだったそうです。
この本を見たい方は、私の部屋まで遠慮なくお越ください。
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くっそぅ~と申します。面白い記事を読ませて頂き誠に有難うございます。
電気電子工学の人気がないのは、当時の自身を振り返ると、
物理は好きであるが力学などはイメージしやすい反面、電気分野は
イメージしづらかった気がします。ならば機械工学の方が良いのじゃないかと考えた記憶があります。今はこのような人間はどれくらいいるのでしょうかね。
電気電子工学の人気がないのは、当時の自身を振り返ると、
物理は好きであるが力学などはイメージしやすい反面、電気分野は
イメージしづらかった気がします。ならば機械工学の方が良いのじゃないかと考えた記憶があります。今はこのような人間はどれくらいいるのでしょうかね。
くっそぅ~さん、コメントありがとうございます。
本日トヨタの方と面談しましたが、自動車はやはり機械ではなく電子機器になってしまっているとのことでした。また、計測機械メーカの方とも面談しましたが、メータは機械的なものから電子的なものに移行しつつあり、さらには通信がからむので、電気電子技術者が必須なのだそうです。
こういう言い方は機械工学の方には申し訳けないでのすが、世の流れは、機械から電子へと移行へと進んでいる部分が非常に多いようです。
なお、私も高校の物理は電磁気より力学のほうが分かりやすくてずっと好きでした。でも、ラジオ少年だったので、電子工学科を選びました。昔の真空管ラジオは、理科好きの少年にとっては本当に心の底からワクワクするようなとても魅力的なものでした。今はそういうものがなくなってしまいましたね。
本日トヨタの方と面談しましたが、自動車はやはり機械ではなく電子機器になってしまっているとのことでした。また、計測機械メーカの方とも面談しましたが、メータは機械的なものから電子的なものに移行しつつあり、さらには通信がからむので、電気電子技術者が必須なのだそうです。
こういう言い方は機械工学の方には申し訳けないでのすが、世の流れは、機械から電子へと移行へと進んでいる部分が非常に多いようです。
なお、私も高校の物理は電磁気より力学のほうが分かりやすくてずっと好きでした。でも、ラジオ少年だったので、電子工学科を選びました。昔の真空管ラジオは、理科好きの少年にとっては本当に心の底からワクワクするようなとても魅力的なものでした。今はそういうものがなくなってしまいましたね。
某大学の電気電子工学科在学のものですが、こういった教授からの意見や就職担当からの意見をもっと書いて欲しいです。非常に参考になります。
EE さん、何気なく書いたのですが、ご参考になれは幸いです。
こういう情報は、学生さんには個人ブログの形ではなく、全体説明会のときにきちんと紹介いたしたいと思っております。
こういう情報は、学生さんには個人ブログの形ではなく、全体説明会のときにきちんと紹介いたしたいと思っております。
EEさん、驚きました。このブログの読者は学内に限られていると思っていたのですが、都内の学生さんに見ていただいていたとはビックリの大感激です。どうやって見つけられたのですか?お教えください。
なお、私も、元々は東京の電機メーカに勤めており、5年前に、名古屋に来ました。
このブログ、気に入っていただけたのなら時々覗いてみてください。また、ご友人にもご紹介いただければ幸いです。
なお、私も、元々は東京の電機メーカに勤めており、5年前に、名古屋に来ました。
このブログ、気に入っていただけたのなら時々覗いてみてください。また、ご友人にもご紹介いただければ幸いです。
そうですか。twitter も効果があるのですね。今までサボっていましたが、これから少しつぶやくようにします。

