2013年 05月 15日
憲法改正 |
最近、安倍首相が、憲法改正に熱心である。第9条の改正に先立ち、2/3 の賛成が発議に必要な第96条を、まず改正しようというものである。
私は、憲法の問題を深く考えたことはないし、知識もないので、これが良いことなのか悪いことなのか、よく分からない。(きっと多くの国民もそうであるに違いない。)
ただ、憲法というものをどう見るかということに関しては,渡部昇一氏がかつて興味深いことを書いていたのを思い出す。(「日本人から見た日本史 昭和編」)
明治に作られた大日本帝国憲法は「不磨の大典」と呼ばれ、手をつけてはいけないものとされてきた。ところが、そこには重大な欠陥があり、軍隊は天皇の直属であると規定されていた。昭和5年に、軍部はこれに目をつけて、統帥権という理屈を持ち出した。すなわち、軍は天皇の統帥に従うもので、行政・政府の統制に従う必要はないというもの(統帥権の独立)という理屈である。(憲法の起想者の伊藤博文にはそういう意図はなかった。)
これが、昭和の軍部の独走につながり、政府が軍部をコントロールできなくなってしまったことの大きな原因となったというのである。陸軍は、陸軍大臣を出さないことによって内閣を瓦解させ、自分たちの意思を強行に通そうとした。一方、海軍のほうも同じ論理で自己主張を始め、開戦後は海軍と陸軍の意見が合わない場合は、両方を統合できる政治リーダーシップが存在し得えない状態になってしまった。
昭和の日本の太平洋戦争に至るまでの、混乱した国家運営と拙劣な外交、そして愚かな数々の作戦の原因は、不磨の大典の明治憲法の欠陥が大きな要因のひとつであった、というのが渡部氏の主張である。
現在の日本国憲法は,米軍の占領下で米軍の指導のもとに作られたものであり、自主憲法ではないという批判がある(石原慎太郎氏などはその筆頭であろう)。しかしながら、そこには、日本の国家運営を妨げ国民生活に不自由を強いるというような大きな欠陥はなく、むしろ国益によく沿ったものであったとも言えるのではないだろうか。そのために、憲法の問題は国民の大きな関心を引くこともなく今日に至ってきたのであろう。
ただし、歴史を見る限り,憲法を「不磨の大典」とするのは、正しいことではないようだ。時代の変化に伴って、不都合な点や不備な点は修正していくのは、ごく自然な考えと言ってよいだろう。その意味では,憲法改正の論議はおおいに行っていってよいのではないだろうかと思う。(発議に必要な議員数が、2/3か1/2のどちらがよいのかは、シロウトの私にはよく分からないのだが・・・)

私は、憲法の問題を深く考えたことはないし、知識もないので、これが良いことなのか悪いことなのか、よく分からない。(きっと多くの国民もそうであるに違いない。)
ただ、憲法というものをどう見るかということに関しては,渡部昇一氏がかつて興味深いことを書いていたのを思い出す。(「日本人から見た日本史 昭和編」)
明治に作られた大日本帝国憲法は「不磨の大典」と呼ばれ、手をつけてはいけないものとされてきた。ところが、そこには重大な欠陥があり、軍隊は天皇の直属であると規定されていた。昭和5年に、軍部はこれに目をつけて、統帥権という理屈を持ち出した。すなわち、軍は天皇の統帥に従うもので、行政・政府の統制に従う必要はないというもの(統帥権の独立)という理屈である。(憲法の起想者の伊藤博文にはそういう意図はなかった。)
これが、昭和の軍部の独走につながり、政府が軍部をコントロールできなくなってしまったことの大きな原因となったというのである。陸軍は、陸軍大臣を出さないことによって内閣を瓦解させ、自分たちの意思を強行に通そうとした。一方、海軍のほうも同じ論理で自己主張を始め、開戦後は海軍と陸軍の意見が合わない場合は、両方を統合できる政治リーダーシップが存在し得えない状態になってしまった。
昭和の日本の太平洋戦争に至るまでの、混乱した国家運営と拙劣な外交、そして愚かな数々の作戦の原因は、不磨の大典の明治憲法の欠陥が大きな要因のひとつであった、というのが渡部氏の主張である。
現在の日本国憲法は,米軍の占領下で米軍の指導のもとに作られたものであり、自主憲法ではないという批判がある(石原慎太郎氏などはその筆頭であろう)。しかしながら、そこには、日本の国家運営を妨げ国民生活に不自由を強いるというような大きな欠陥はなく、むしろ国益によく沿ったものであったとも言えるのではないだろうか。そのために、憲法の問題は国民の大きな関心を引くこともなく今日に至ってきたのであろう。
ただし、歴史を見る限り,憲法を「不磨の大典」とするのは、正しいことではないようだ。時代の変化に伴って、不都合な点や不備な点は修正していくのは、ごく自然な考えと言ってよいだろう。その意味では,憲法改正の論議はおおいに行っていってよいのではないだろうかと思う。(発議に必要な議員数が、2/3か1/2のどちらがよいのかは、シロウトの私にはよく分からないのだが・・・)

by sakuraimac
| 2013-05-15 18:43
| 社会
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