2013年 11月 03日
美顔の研究 |
画像関連の学会の研究テーマを見ると、最近は人間の顔に関する発表がずいぶんと多い。顔の検出、顔認証、骨格解析、ディジタル化粧など様々であるが、人間生活における顔の画像処理に関するニーズというものがいかに増えてきたかということが実感される。日本には日本顔学会というものが10数年以上も前から設立されており、これも大変盛況である。
最近、我々の画像研究のひとつとして、顔の画像処理、それも特に美顔処理というテーマを起こした。特に目新しい話題ではないのだが、我々の持っている高性能のノイズ除去と超解像技術を人間の顔に応用したらどうなるだろうか、という軽い気持ちから始めてみたものである。
ところで、美顔処理という研究テーマを起こすためには、まず美しい顔とは何かということを知っておく必要がある。そこで、少し美顔についての過去の研究を調べてみた。
人の顔に関する一番古い研究としては、1879年にゴールトンが提唱した平均値仮説がある。多くの顔の写真を重ね合わせていくと、美男・美女になるというものである。この研究は経緯が面白い。犯罪者の顔を集めて重ねていくと悪い特徴が強調されて究極の犯罪者の顔が現れるだろうというのが研究目的であったのだが、結果は全く逆となり美男子顔が生まれてしまった。その実験結果が元となって、平均的な顔を人間は美しく感ずるという平均値仮説が提唱される。
その後は、対称顔仮説、幼児顔仮説などが提唱されたが、これらはあまり大きな説得力を得なかったようであり、その後はあまり有力な仮説は出ていないようだ。
最近の美顔研究としては、年齢変化による特徴量の検出、コンピュータグラフィックによる構造変化、魅力度に関する調査などの研究が主なところになっているようである。
一方、学術的なものとは別に、実用的な意味で最も熱心に美顔の構造を研究しているのは、美容整形医であろう。高須クリニックでは、美しい顔の形状比率について詳しい解説を公表している。
http://www.takasu.co.jp/topics/beautytheory/check.html
これは、理論というよりは、美容整形の経験から得られた理想数値というものであろう。
一方では美顔というのはかなり主観的な部分もあるだろうから、一般の人々が、美顔に対してどういう条件をあげているかを調べておく必要もある。日本における美人のひとつの調査結果としては、次のような統計結果が公表されている。
1.ハリのある若々しい肌
2.バランスのよい体型
3.歯の美しさ
4.ツヤのある髪
5.透明感のある肌
肌に関するものが2つ上位に来ているのが特徴的である。
一方では、整形外科の顔に関する施術項目を見ると
1.目(二重まぶた、目もと)
2.肌(しわ、たるみ、にきび、毛穴、しみそばかす、ほくろ)
3.鼻
4.口(口もと、くちびる)
5.あご輪郭
6. 歯
となっている。ここでも肌に関するものが非常に多いのが特徴的である。
さて、ここまで調べた結果、顔の構造を変化させない範囲での顔写真を美顔処理する研究のターゲットとしては、
① 肌の補正
② 目・髪の毛・鼻・口の補正
の2つに絞ってみるのがよさそうとの結論に至った。
①に関しては、高性能のノイズ除去の技術が、②に対しては超解像処理の技術を応用できそうである。詳しいことは、まだ公表できないが、もしもうまくよい結果が出たら学会発表でもしてみたいと思っている。
なお、今まで、堅い目的の画像処理の研究に特化してきたのだが、年も顧みず、急にこういう柔らかいテーマに興味を持つようになってしまったことに、自分自身が苦笑してしまうこの頃でもある。
<蛇足>
美顔調査のついでに、ちょっと、遊び心を出して日本の女優さんの美人アンケートを取ってみた。私の知り合いネットワークには限りがありいい加減なものではあるが、結果は以下のようになった。(学生達の好みはまだ調査はしていないが)
北川景子 14票
深田恭子 9票
新垣結衣 9票
佐々木希 7票
桐谷美玲 5票
綾瀬はるか 4票
沢尻エリカ 2票
美人というのと好きというのは区別するのが難しいのであるが(学会でも好感度という用語がよく使われている)、上記の人たちが、高須クリニクの美顔比率基準にどれだけあてはまるのかということは、ちょっと興味が湧くところでもある。(私の専門の情報通信工学とはかけ離れた分野であるが・・・)

最近、我々の画像研究のひとつとして、顔の画像処理、それも特に美顔処理というテーマを起こした。特に目新しい話題ではないのだが、我々の持っている高性能のノイズ除去と超解像技術を人間の顔に応用したらどうなるだろうか、という軽い気持ちから始めてみたものである。
ところで、美顔処理という研究テーマを起こすためには、まず美しい顔とは何かということを知っておく必要がある。そこで、少し美顔についての過去の研究を調べてみた。
人の顔に関する一番古い研究としては、1879年にゴールトンが提唱した平均値仮説がある。多くの顔の写真を重ね合わせていくと、美男・美女になるというものである。この研究は経緯が面白い。犯罪者の顔を集めて重ねていくと悪い特徴が強調されて究極の犯罪者の顔が現れるだろうというのが研究目的であったのだが、結果は全く逆となり美男子顔が生まれてしまった。その実験結果が元となって、平均的な顔を人間は美しく感ずるという平均値仮説が提唱される。
その後は、対称顔仮説、幼児顔仮説などが提唱されたが、これらはあまり大きな説得力を得なかったようであり、その後はあまり有力な仮説は出ていないようだ。
最近の美顔研究としては、年齢変化による特徴量の検出、コンピュータグラフィックによる構造変化、魅力度に関する調査などの研究が主なところになっているようである。
一方、学術的なものとは別に、実用的な意味で最も熱心に美顔の構造を研究しているのは、美容整形医であろう。高須クリニックでは、美しい顔の形状比率について詳しい解説を公表している。
http://www.takasu.co.jp/topics/beautytheory/check.html
これは、理論というよりは、美容整形の経験から得られた理想数値というものであろう。
一方では美顔というのはかなり主観的な部分もあるだろうから、一般の人々が、美顔に対してどういう条件をあげているかを調べておく必要もある。日本における美人のひとつの調査結果としては、次のような統計結果が公表されている。
1.ハリのある若々しい肌
2.バランスのよい体型
3.歯の美しさ
4.ツヤのある髪
5.透明感のある肌
肌に関するものが2つ上位に来ているのが特徴的である。
一方では、整形外科の顔に関する施術項目を見ると
1.目(二重まぶた、目もと)
2.肌(しわ、たるみ、にきび、毛穴、しみそばかす、ほくろ)
3.鼻
4.口(口もと、くちびる)
5.あご輪郭
6. 歯
となっている。ここでも肌に関するものが非常に多いのが特徴的である。
さて、ここまで調べた結果、顔の構造を変化させない範囲での顔写真を美顔処理する研究のターゲットとしては、
① 肌の補正
② 目・髪の毛・鼻・口の補正
の2つに絞ってみるのがよさそうとの結論に至った。
①に関しては、高性能のノイズ除去の技術が、②に対しては超解像処理の技術を応用できそうである。詳しいことは、まだ公表できないが、もしもうまくよい結果が出たら学会発表でもしてみたいと思っている。
なお、今まで、堅い目的の画像処理の研究に特化してきたのだが、年も顧みず、急にこういう柔らかいテーマに興味を持つようになってしまったことに、自分自身が苦笑してしまうこの頃でもある。
<蛇足>
美顔調査のついでに、ちょっと、遊び心を出して日本の女優さんの美人アンケートを取ってみた。私の知り合いネットワークには限りがありいい加減なものではあるが、結果は以下のようになった。(学生達の好みはまだ調査はしていないが)
北川景子 14票
深田恭子 9票
新垣結衣 9票
佐々木希 7票
桐谷美玲 5票
綾瀬はるか 4票
沢尻エリカ 2票
美人というのと好きというのは区別するのが難しいのであるが(学会でも好感度という用語がよく使われている)、上記の人たちが、高須クリニクの美顔比率基準にどれだけあてはまるのかということは、ちょっと興味が湧くところでもある。(私の専門の情報通信工学とはかけ離れた分野であるが・・・)

by sakuraimac
| 2013-11-03 12:50
| 娯楽・趣味
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