2014年 10月 10日
国家の性格 |
人間でも動物でも、ひどい目に会ったり、いじめられたりすると、その時の記憶と学習によって、性格が悪くなる傾向があるようだ。
身近な例は書くのははばかられるので、国家レベルの歴史でちょっと感ずるところを挙げてみたい。(全くの専門外のシロウトの感想なのでピントがはずれていたらどうかお許しのほどを・・・)
まず、筆頭に思い浮かぶのはヒトラーのドイツである。第一次世界大戦の後、英国とフランスを中心とする連合国側は、ドイツに返済不能の莫大な賠償金を課した。その過酷なるいじめによってドイツ国民は塗炭の苦しみを味わい続けた。この貧困の苦しみと恨みが、独裁者ヒトラーを生む温床となり、さらにはユダヤ人への憎しみを国家レベルにまで増大させる結果となってしまった。(英国のチェンバレン首相は、ドイツをいじめすぎたことへの後ろめたさのために妥協しすぎてヒトラーを助長させてしまったとも言われている。)
次に、思い浮かぶのがスターリンのソ連である。ソ連の母体のロシアは、かつてナポレオンの侵攻で600万人、ヒトラーの侵攻で2000万人もの自国民の犠牲者を出したと言われている。(日本の太平洋戦争での犠牲者が300万人と言われているので、この数字がいかにすさまじいものかが分かる。) これだけのひどい目に合わされると、当然、他国に対しても非情にならざるを得ないのではないだろうか。
第二次大戦末期のドイツへの報復戦や、満州での日本人に対する扱いの過酷さも、その歴史を見ると、理由が分かるような気がする。スターリンは共産主義という便利な手段を手に入れた後は、周辺諸国を弾圧し、アフリカ諸国への共産主義の輸出によってアフリカ各地で悲惨極まりない内戦を引き起こす原因のひとつを作った。その責任は決して小さくない。自国民に対しても残虐非道の大量粛清を繰り返したことは有名である。スターリンのソ連は、歴史上もっとも性格の悪い国家だったと言ってもよいのではないかという気がする。
話題の北朝鮮はどうかというと、朝鮮戦争での敗北が大きな傷跡として残っていると思われる。第二次大戦後に、韓国へ侵攻して朝鮮統一を目指したが、成功寸前に米国の猛反撃に合い、一時は国家消滅の危機に陥る。中国の直接介入とソ連の援助によってかろうじて、現在の国境線まで米国軍を押し戻し国家の存続を保つことができた。(当時、極東司令官だったマッカーサーが、この戦争において原爆の使用を主張してトルーマン大統領から罷免されたのは有名な話である。)
米国からの攻撃の恐ろしさ(それもまかり間違えば核攻撃を受ける可能性がある)を身にしみて学んだ記憶が、今日の異常とも思える米国からの安全保障を求める姿につながっているのではないだろうか。
一番の関心事である中国はというと、中々複雑で一言では言い表すのが難しい。毛沢東の共産中国については、別記事で書いたので繰り返さないが、これもスターリンのソ連についで(あるいは自国民の殺戮数に限って言えばそれ以上かもしれない)性格の悪い国だったと言える。
毛沢東の数々の悪行は置いておいておくとして、領土問題に限って言うならば、清王朝時代に帝国主義の列強に侵食されて領土を取られた過去を、世界第二の強国となった現在は、屈辱の歴史としてとらえているようだ。今、あらためて、地図を広げてみて、弱体な清王朝を尻目に、日本が賢くも尖閣列島をはじめとして、周辺の海域の島々を領土として、広い領海を確保しているのが、腹立しくて仕方がないのであろう。その悔しさと増強しつつある強大な軍事力が結びつくと、中国は日本にとってはとても怖い存在になる。
ひるがえって、日本はどうかというと、歴史上は誠に幸運な国家で、ひどい目に会ったことがあまりない。ただし、昭和の始めから太平洋戦争に至るまで、米国は軍事国家の日本をいじめすぎた。いじめる方は気楽なものだが、いじめられた方は精神的に追い込まれて、思い詰めたあげく窮鼠猫を噛む行動に出てしまう。これが太平洋戦争の一面でもあったということはよく指摘されている。(米国は、一部の日本通の政治家以外は、未だにそのことをあまり深くは理解していないようだ。)
国内的には、明治維新の驚異の成功の裏には、明治政府の敗軍側への配慮があった。敗軍側から積極的に人材を登用し、廃藩置県では官軍の主体となった薩摩、長州を特別扱いはしなかった。敗軍側のうらみを買わなかったことが、日本の躍進の大きな一因となったことは忘れてはならないと思う。
日本は国家の性格としては、かなり人がよい方に分類されると思われる。
最後に米国であるが、米国はひどい目にあったこともなく、他国にいじめられたという経験も全くない。経済的にも最も豊かな国である。よってもって基本的には世界で一番お人好しの国と言ってよいかもしれない。(ただし、唯一の内乱である南北戦争における敗軍への非情さや、先住民族のインディアンに対する扱いを見ると、アングロサクソン人種は日本人ほど温和な性格ではないようだ。)
米国は、強大な軍事力を持ち、今までは世界の警察官を自認してきたので、その軍事力の行使において、多くの誤りも犯している。ただし、間違いは認めて反省するという良識は他国に比べるとかなりあるようだ。世界最強の国家が、性格が悪くないということは、世界にとっては、誠に幸運なことであったと言わねばならないのではないだろうか。
書き忘れたが、今の韓国は、ヒステリーを起こして騒ぎまくっているような状態なので、よく分からない。かつて、朝鮮戦争で国家消滅の危機に瀕したはずなのに、その記憶はどこかに忘れてしまったようだ。中国に気兼ねして米国の不興を買うなどという信じ難いミス外交を展開しており、国策に全く一貫性がない。少し落ち着いて冷静になってくれてからでないと性格の判断もできない。
国の歴史を眺めてみると、個人の生き方にも共通する色々なことを学ぶことができるようだ。一方では、複雑そうに見える国際関係というものも、過去のうらみや悔しさという極めて人間的な観点から眺めてみると、案外とその本質の一端が見えてくる場合も多いような気がする。
何度も書いてきたが、やはり、一番、気になるのは、中国の今後である。「金持ち喧嘩せず」ということわざが当てはまるのなら、日本にとってはこれ以上ありがたいことはないが、それは国家レベルでは残念ながら通用しない。(金が出来れば独裁共産国家ではどんどんと軍事費に回されるからである。その意味では将来のロシアも決して無視はできないと思うのだが・・・。)
強くなれば、昔の屈辱を思い出して、それを晴らそうという国内の圧力もさらに高まってくるに違いない。中国とどう向き合うか、それが今後の日本にとって一番の困難な最大の外交課題になるのは間違いない。
日本政府が微妙なかじ取りを間違えないように望むとともに、国益を無視した野党やマスコミの足の引張り合いは、やめてほしいものと日本の将来のためにも切に願う。
人のよい日本が、性格の悪い国家たちを相手に、したたかに生き延びて、子孫が不幸にならないためにはどうすればよいか、そのことを国民全体が賢く冷静になって考えることが一番重要なのではないかと思う。
身近な例は書くのははばかられるので、国家レベルの歴史でちょっと感ずるところを挙げてみたい。(全くの専門外のシロウトの感想なのでピントがはずれていたらどうかお許しのほどを・・・)
まず、筆頭に思い浮かぶのはヒトラーのドイツである。第一次世界大戦の後、英国とフランスを中心とする連合国側は、ドイツに返済不能の莫大な賠償金を課した。その過酷なるいじめによってドイツ国民は塗炭の苦しみを味わい続けた。この貧困の苦しみと恨みが、独裁者ヒトラーを生む温床となり、さらにはユダヤ人への憎しみを国家レベルにまで増大させる結果となってしまった。(英国のチェンバレン首相は、ドイツをいじめすぎたことへの後ろめたさのために妥協しすぎてヒトラーを助長させてしまったとも言われている。)
次に、思い浮かぶのがスターリンのソ連である。ソ連の母体のロシアは、かつてナポレオンの侵攻で600万人、ヒトラーの侵攻で2000万人もの自国民の犠牲者を出したと言われている。(日本の太平洋戦争での犠牲者が300万人と言われているので、この数字がいかにすさまじいものかが分かる。) これだけのひどい目に合わされると、当然、他国に対しても非情にならざるを得ないのではないだろうか。
第二次大戦末期のドイツへの報復戦や、満州での日本人に対する扱いの過酷さも、その歴史を見ると、理由が分かるような気がする。スターリンは共産主義という便利な手段を手に入れた後は、周辺諸国を弾圧し、アフリカ諸国への共産主義の輸出によってアフリカ各地で悲惨極まりない内戦を引き起こす原因のひとつを作った。その責任は決して小さくない。自国民に対しても残虐非道の大量粛清を繰り返したことは有名である。スターリンのソ連は、歴史上もっとも性格の悪い国家だったと言ってもよいのではないかという気がする。
話題の北朝鮮はどうかというと、朝鮮戦争での敗北が大きな傷跡として残っていると思われる。第二次大戦後に、韓国へ侵攻して朝鮮統一を目指したが、成功寸前に米国の猛反撃に合い、一時は国家消滅の危機に陥る。中国の直接介入とソ連の援助によってかろうじて、現在の国境線まで米国軍を押し戻し国家の存続を保つことができた。(当時、極東司令官だったマッカーサーが、この戦争において原爆の使用を主張してトルーマン大統領から罷免されたのは有名な話である。)
米国からの攻撃の恐ろしさ(それもまかり間違えば核攻撃を受ける可能性がある)を身にしみて学んだ記憶が、今日の異常とも思える米国からの安全保障を求める姿につながっているのではないだろうか。
一番の関心事である中国はというと、中々複雑で一言では言い表すのが難しい。毛沢東の共産中国については、別記事で書いたので繰り返さないが、これもスターリンのソ連についで(あるいは自国民の殺戮数に限って言えばそれ以上かもしれない)性格の悪い国だったと言える。
毛沢東の数々の悪行は置いておいておくとして、領土問題に限って言うならば、清王朝時代に帝国主義の列強に侵食されて領土を取られた過去を、世界第二の強国となった現在は、屈辱の歴史としてとらえているようだ。今、あらためて、地図を広げてみて、弱体な清王朝を尻目に、日本が賢くも尖閣列島をはじめとして、周辺の海域の島々を領土として、広い領海を確保しているのが、腹立しくて仕方がないのであろう。その悔しさと増強しつつある強大な軍事力が結びつくと、中国は日本にとってはとても怖い存在になる。
ひるがえって、日本はどうかというと、歴史上は誠に幸運な国家で、ひどい目に会ったことがあまりない。ただし、昭和の始めから太平洋戦争に至るまで、米国は軍事国家の日本をいじめすぎた。いじめる方は気楽なものだが、いじめられた方は精神的に追い込まれて、思い詰めたあげく窮鼠猫を噛む行動に出てしまう。これが太平洋戦争の一面でもあったということはよく指摘されている。(米国は、一部の日本通の政治家以外は、未だにそのことをあまり深くは理解していないようだ。)
国内的には、明治維新の驚異の成功の裏には、明治政府の敗軍側への配慮があった。敗軍側から積極的に人材を登用し、廃藩置県では官軍の主体となった薩摩、長州を特別扱いはしなかった。敗軍側のうらみを買わなかったことが、日本の躍進の大きな一因となったことは忘れてはならないと思う。
日本は国家の性格としては、かなり人がよい方に分類されると思われる。
最後に米国であるが、米国はひどい目にあったこともなく、他国にいじめられたという経験も全くない。経済的にも最も豊かな国である。よってもって基本的には世界で一番お人好しの国と言ってよいかもしれない。(ただし、唯一の内乱である南北戦争における敗軍への非情さや、先住民族のインディアンに対する扱いを見ると、アングロサクソン人種は日本人ほど温和な性格ではないようだ。)
米国は、強大な軍事力を持ち、今までは世界の警察官を自認してきたので、その軍事力の行使において、多くの誤りも犯している。ただし、間違いは認めて反省するという良識は他国に比べるとかなりあるようだ。世界最強の国家が、性格が悪くないということは、世界にとっては、誠に幸運なことであったと言わねばならないのではないだろうか。
書き忘れたが、今の韓国は、ヒステリーを起こして騒ぎまくっているような状態なので、よく分からない。かつて、朝鮮戦争で国家消滅の危機に瀕したはずなのに、その記憶はどこかに忘れてしまったようだ。中国に気兼ねして米国の不興を買うなどという信じ難いミス外交を展開しており、国策に全く一貫性がない。少し落ち着いて冷静になってくれてからでないと性格の判断もできない。
国の歴史を眺めてみると、個人の生き方にも共通する色々なことを学ぶことができるようだ。一方では、複雑そうに見える国際関係というものも、過去のうらみや悔しさという極めて人間的な観点から眺めてみると、案外とその本質の一端が見えてくる場合も多いような気がする。
何度も書いてきたが、やはり、一番、気になるのは、中国の今後である。「金持ち喧嘩せず」ということわざが当てはまるのなら、日本にとってはこれ以上ありがたいことはないが、それは国家レベルでは残念ながら通用しない。(金が出来れば独裁共産国家ではどんどんと軍事費に回されるからである。その意味では将来のロシアも決して無視はできないと思うのだが・・・。)
強くなれば、昔の屈辱を思い出して、それを晴らそうという国内の圧力もさらに高まってくるに違いない。中国とどう向き合うか、それが今後の日本にとって一番の困難な最大の外交課題になるのは間違いない。
日本政府が微妙なかじ取りを間違えないように望むとともに、国益を無視した野党やマスコミの足の引張り合いは、やめてほしいものと日本の将来のためにも切に願う。
人のよい日本が、性格の悪い国家たちを相手に、したたかに生き延びて、子孫が不幸にならないためにはどうすればよいか、そのことを国民全体が賢く冷静になって考えることが一番重要なのではないかと思う。
by sakuraimac
| 2014-10-10 01:17
| 社会
|
Comments(2)
>よってもって基本的には世界で一番お人好しの国と
>言ってよいかもしれない。
かの国をお人よしと思うとは大学教員の質も落ちたものだ。
アメリカ合衆国は元々13植民地の頃からイギリスを裏切り、
フランスを騙して戦争に引き込み、領土を広げた国だぞ。
そもそも日本のように小さな島で同じ言語を話し、同じ
民族で天下を求めて何年も戦っていた国ではなくて、
最初から住んでいたインディアンを天然痘や銃で殺し、
そして黒人奴隷に家を作らせていた悪魔のような連中だ。
そんなアメリカ人が犬のように忠義を尽くした日本を
湾岸戦争で金だけしか出さないと文句をいい、バブル
崩壊させた後は中国に乗り換えて、反日を行った。
どこがお人よしだ。狡猾だからこそ世界一になれたんだ。
あんたのようにアメポチの日本人が偉そうに国家の性格を
語るから、アメリカ人は「この猿は利用しやすい」と下に
見られていることを学んだ方がいい。世界は広いぞ。
>言ってよいかもしれない。
かの国をお人よしと思うとは大学教員の質も落ちたものだ。
アメリカ合衆国は元々13植民地の頃からイギリスを裏切り、
フランスを騙して戦争に引き込み、領土を広げた国だぞ。
そもそも日本のように小さな島で同じ言語を話し、同じ
民族で天下を求めて何年も戦っていた国ではなくて、
最初から住んでいたインディアンを天然痘や銃で殺し、
そして黒人奴隷に家を作らせていた悪魔のような連中だ。
そんなアメリカ人が犬のように忠義を尽くした日本を
湾岸戦争で金だけしか出さないと文句をいい、バブル
崩壊させた後は中国に乗り換えて、反日を行った。
どこがお人よしだ。狡猾だからこそ世界一になれたんだ。
あんたのようにアメポチの日本人が偉そうに国家の性格を
語るから、アメリカ人は「この猿は利用しやすい」と下に
見られていることを学んだ方がいい。世界は広いぞ。
0
コメントありがとうございます。言われることは事実ですし、ここで議論する気はありませんが、もし太平洋戦争でソ連に日本が占領されたことを想像すると戦慄を覚えます。

